皆様初めまして。タノンティアビギナーの永井です。今回牛乳さんのお心遣いによりブログを書かせていただくことになりました。新参者ですがよろしくお願いします。
自分は7日より参加していますが、せっかく帰省しているのだから出来るだけやろうと思っています。
とりあえず9日、10日の報告です。
石巻、9日は長面浦(ナガヅラウラ)という場所でした。
地図を渡されたらかなり遠い場所で(VCから20キロ)児童が多く亡くなった大川小学校の近くでした。31日に牛乳さん達がが行かれた場所の川を挟んで反対側みたいな感じです。
メンバーは某「○○です」のお天気お姉さんとお友達というM田さん、広島から車で来たM内さん、ちなみにM内さんとは7日にも一緒に活動していたのでお互いびっくりでした。しかも職業も同じでした。社協の方に言われたことは・・・
「既に団体が入っているからその指示に従って下さい」
「道具は全て向こうにあります」
「道が途中から無くなりますが、なんとかなると思います」
ということでした。三つ目が気になりますが、美女二人に囲まれ車を走らせること40分、本当に道が無くなり、あるのは川に浮かんだ感じの砂利道で、ダンプが結構な勢いでたくさん走っています。
その奥が目的地ですが、今までとは違った雰囲気でした。干潟の中に家がポツリポツリとあるような感じで、住人は誰も居ません。聞くところによるとこの地域にはもう人が住めないから全て取り壊すのだが、家の中にモノがあると業者が解体してくれないからとにかく家の中のものを出す。とのことでした。作業場には既に4人居ました。福岡のリバイバルという団体の方が中心となっており、リーダーのウエノさんは福岡から車を使いたった一日で石巻まで来たようです。(あえて何キロ出したかは聞きませんが)そして五月から専修大のグランドにテントを張ってそこを拠点に活動しているようです。
さて、内容は、とにかく家の中のものを全て出す、ということで、知らなかったのですが、土嚢には土しか詰められないようです。(ゴミやヘドロも不可)、分別が厳しく、できていないと業者が持っていかない。などということで、家の中から出したものはどうするのか・・・その答えは「分別して庭先に置く」でした。家の中は割とモノが無い状態でしたが・・・二階にはまだ使えるものばかりだったようです。でも捨ててほしいという家主さんのニーズです。ひぇ~今までじゃ考えられないことでしたがこのご時世、確かに分別は必要です。結果、庭先に出したものが潮が満ち出したのか冠水してきて、やばい感じになってきて、リーダー曰く、「誤算。」縁側に置く作戦に変更です。どちらの画像もタノ隊長を始めとするタノンティアメンバーが見たら「汚い」とお叱りを受けるかもしれませんが、これでいいらしい。ちなみに初体験のミッド建設は失敗しました。せっかく積んだと思ったら団体の方が軽トラックで持って行ってしまい・・・世の中うまくいきません。ちなみに黒い土嚢で作られた道は本来の高さではないみたいです。
雄大な森と水に囲まれた景観の中でも人を寄せ付けない厳しい自然もあるのだ・・・と改めて津波の恐ろしさを思い知らされました。水没してしまった堤防。かなり地盤が沈下している様子がわかります。瓦礫が積み上げられた山・・・最後に、失礼かとは思いましたが、捨てるものの中から湿った線香を発見したので拾い集め、作業中日なたに置き、乾燥させてからそれに火をつけ、大川小学校前の慰霊碑にあげて手を合わせてきました。亡くなられた74名のご冥福をお祈り申し上げます。
10日は更に遠い地域へ。
ニーズは「無い」と言われ、人が全然足りないと紹介されたのが牡鹿町ボラセンでした。リアス式海岸で被害も大きかったようですが、公民館(被災している)が宿泊所兼VCとなっていました。ちなみにここに寝泊まりしてボランティア活動をしてもOKとのことでした。人が居ないので来てほしいようです。
専修大学からは50キロあり、一時間ちょい掛けて着いたら既にホールでマッチングをしていたところでした。15名ほどでした。自称「ベイブ」と呼ばれるラッパーの方が現場責任者でした。(専修大で見たような気が。)作業現場を見てビックリ。5か月ほとんど手付かずで、おまけに傾いている。柱一本外したら確実に倒壊するような感じで危険。写真じゃ分からないかもしれませんが、玄関、やばいです。人数も多いのでサクサク進みましたが、な、なんと・・・業務用の冷凍庫を外に出そうとしたら・・・ギャーっと悲鳴と共に例の香りが。そうです、無数の「やさしいヤ~ツ」登場です。みんなさり気なく外に逃げて出てしまいました。「どうする?そのままにしとく?」みたいなやりとりが始まったので、ここはタノンティアで培ったやさしいヤツ対処法でやるしかない。と思い自分が全て片付けました。漁業で使う青いかごに全て入れ、さらにビニルに入れました。久々のにおい。う~ん、やっぱこうでなくちゃ。なんて思いながらの作業。それにしてもみんな大騒ぎでした。
あまりの臭さに一同誰も近寄ろうとしません。なのに後からこの話でやたら盛り上がっていて、まさに対岸の火事状態です。ハエが加速的に増えだしたので仕方ないのでこれをまたビニル袋に詰めました。これでも速攻でハエが100匹くらい集まってきました。この日はあまりの暑さに三時で終了です。人数が多かったので作業もスムーズなのかな。とは言え、倒壊しそうなのに天井を落とそうとしている人がいたので危険でした。下手に動かして何かが落ちた振動で倒壊したらとんでもないことになります。気をつけたいものです。
今日のメンバー。みんな黄色の長靴を履いているのはVCで借りていたからです。鉄板が入っているものでした。なお、偶然にもまたまた広島のM内さんと一緒でした。三日ですよ!これは何かの縁か・・・。あとビックリしたのは横浜の教員が4名来ていて、全然気付かなかったのですが、「永井先生!?」って言われてビックリでした。サッカーでお世話になった先生がいたからです。ちなみに横浜市は学習支援隊と言ってこの時期に石巻に二泊三日で延べ1000人近くが小中学生にかわるがわる勉強を教えに来ています。その人数がこういう地域に来てくれればなぁ。とつくづく思いました。知り合いの先生たちはそれに参加せずに全くの自腹で委員会と関係無くでこっちに来てくれたようです。この日の作業はここまで。大きなものは大体出しましたが、手で床のモノを全て取り去るのは限界が・・・
最後に牡鹿半島で津波が押し寄せた方向、そして激しかった位置を示すマップを載せます。センターで冊子にしてデータとして全員に配布してくれています。(牡鹿半島の歴史や特産品や人口のデータなどかなり事細かなものです)地図中の1が一番被害が大きい地域です。2、3は逆方向だったのでまだ被害が少なかったようです。
以上が報告になります。長々とすみません。しかも訳わからなく突然題名だけブログにアップされていてご迷惑おかけしてすみませんでした。
なお、画像をアップするタイミングと文を打ち込むタイミングが同じだと今まで書いたものが一瞬にして消え去ってしまい、それを三回もやってしまい時間がかかってしまいました。
もし不適切な表現などがあったらご指摘下さると助かります。
タイ君、岡山での活動頑張ってね!陰ながら応援しています。ではまた。
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