2011年8月1日月曜日

2011年7月31日(日)活動報告(石巻市北上町橋浦)

牛乳です
昨日は川開き祭りがあるということで
市街地から大きくはずれた旧北上町橋浦に行って欲しいとの事
決して名の知れた集落ではないこの地名を聞いてドキリとした

■メンバー
ぬまっちとぬまっちの友人HIZUKI君(ボランティア筆おろし)等の僕ら3名
それと神奈川県平塚市から駆けつけてくれた社会福祉協議会の皆さん30名
仙台からのメンバー5名

■依頼主
石巻市役所北上支所

■内容
水田に流れ込んだ瓦礫の撤去
天気は安定せず午前中は雨中の作業

ただっ広い田んぼには建物の残骸やトラック、アスファルトが散乱した上に
生チョコ状態のヘドロがコーティング

広すぎて分かりづらいんですがところどころボリューム満点

ただ、頭数は十分

車や電柱などの重量物以外は一気に片つけます

厄介なのはこれ

憶測ですが稲の育苗に使う保水マット
つかみ所が無くて長くて重いんです
偶然拾ったのこぎりで切り刻んで運ぶ事に成功
握力がとにかく必要です

この瓦礫は車の入れる道路端まで寄せて
出来るだけ重機を水田内に入れないようにする事で
重機が水田内に入ると土壌が荒れるんだそうです

これらの水田は持ち主が不在で北上支所で一時的に預かっていた土地で
担い手待ちなっているので大切にしている土地なのだそうです

■うふぉ”いい男”
2ヶ月前に石巻VCから橋浦に寝泊りの拠点を変え
常駐されたマッチョなお兄さんがプレイングマネージャーをされてました
この地区は本来、北上支所がVCを立ち上げ復旧に当たるはずだったのが
支所が壊滅したためしばらく手が出せなかったのだと

この周辺は石巻周辺に比べ住宅は密集しておらず
件数は少ないものの手の入ってない住宅も見られました
橋浦地区はたくさんの子供達が流された大川小学校の川を隔てて向かい側になるが
集落が壊滅状態になることは無く1mくらいの浸水にとどまったそうです

■観光
現場から程近いところに”追分温泉”というところがあって

ロケーションがすばらしいので浸かりにいってきました

玄関前ではピチピチの高校生が和気藹々とたむろ
聞けば3月に地元の中学校を卒業式を迎えるはずだった子達で
その日に遅ればせながらの卒業式を行い
食事会行った直後だそうでした
散り散りの進路に向いた高校生達はいつまでもその玄関ではしゃいでました

メンバーは僕以外はフルチンで僕はバスローブのまま入浴
湯上りに見つけた楽器でタノンティアポーズ

ロハスなアコースティックバンドを目指したのに
結局コミックバンドになってしまった感じです

■北上支所と吉浜小学校

僕が今回の北上町橋浦地区と聞いてドキリしたのは
19歳で就職して初めての年に担当した仕事のひとつが
その地区での町道建設に関する権利調査
橋浦地区こそ原型をとどめていた物の何度も足を運んだ北上町役場などは
跡形もなし
新しく出来た庁舎も防災センター兼避難所になっていて
50名以上の方が避難したものの生存率5%

おくりびとのHIZUKI君がお線香の焼け残りに火をつけて3人で合掌

ここでもまた思い出の地が流されていたわけです

3 件のコメント:

  1. 曇天の中、御三家ごくろうさまでした。
    まだまだ未開の土地はあるものですね。

    温泉もなかなか楽しそうだね。なんか最近みんな帰り道まで満喫していていいね。

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  2. 悪天候の中お疲れさまでした。
    見る限り大きい瓦礫が多くて大変だったでしょうね。
    曇り空だからか余計に風景をみてぞっとしてしまいました。

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  3. >タノンティア・サテライト さん
    このあと旧河北町・牡鹿町・雄勝町のボランティアも出てくるでしょうね

    温泉宿は今でも避難所になっててフル稼働にはまだなってませんでした
    日帰り入浴は震災前からの良心価格300円でございます

    >yumipe さん
    元岡田サテライトの今後の作業もこうなるんだろうなぁと思いました。
    田んぼ真ん中だと逃げ場無くて休憩時の日陰・雨よけがありません
    今後の懸案事項かもしれません

    峰をつたう雲は切なくも幻想的でした

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