2015年10月26日月曜日

2015年10月24 日(土) 茨城県常総市災害ボランティア

今日はちょっと遅目の到着。渋滞もあり9時頃でした。
第一駐車場は満車(と言っても見ると停められそうなんだけどダメだと、…融通は効かないのは仕方ない)かたや第二駐車場はガラガラです。第二からは歩いて5分ほどでボラセンに着きます。

教え子の19歳の看護学生も参加。
初めてでやや緊張しているようでした。
名札は基本カタカナで…
 さて。今日のニーズは…


受付を済ませ、テントで待ちます。

車両提供が少ないみたいで、「お車ある方はぜひお願いします!」と言われたので申し出て待つことにしましたが、一向に呼ばれません。
 
結局小一時間待つはめになり、キャンセルします。
キャンセルの目安は自分より結構後に来た人がテントを出て行くのをどれだけ見送るか、です。
 
そして直後にすぐに9名のニーズが入り、前に出ていきます。
しかしながら、そのあと立て続けにニーズがあがってきて、テントの中は空状態。
 
当日のマッチングが基本なので、連絡が取れないとニーズが下りてこないのです。特に避難生活をされている方も居るとなると、土日の朝早く…と言うのが厳しいのかもしれません。
 
この日は結局11時。遅すぎる…
さてグルーピングでリーダー決めをします。
まぁ進んでやる人が居なく、顔を合わせる状態が面倒なので、頃合い見て申し出ました。

この日のニーズはワラ掃除。
本来なら5名程度のニーズのようですが、人が余っているのか配車(ハイエース)の関係で9名に。ワラ掃除と聞いて道具の手配をあれこれするあたり今日のメンツはガチ勢です。
てみ、デッキブラシ、熊手、竹箒、スコップ…素晴らしいセレクト。
ワラは熊手があると便利。「てみ」も集める時に使えます
現場は三坂新田町。
ボラセンから車で15分くらいの田園地帯
のどかな風景が広がる田園地帯です

敷地も広い新築の家でした
ワラは家の裏の側溝に溜まっており、家の敷地内にもかなりありましたが、
おそらくお隣の家は一箇所にワラを集めた模様。とんでもない量です
ご主人が「お隣との境だから…」と律儀にご近所付き合いを大切にしておられる様子が伺えます。
「側溝の向こう側はお隣だからやらなくてもいい…」
と申し出がありましたが、そこまでやってもらうのは悪いから…というニュアンスが含まれており、普通はニーズ以外の事は絶対にやらないのですが、ご主人のお気持ちを察して側溝のワラを除去するという合意のもとで掃除開始。
白色っぽいものは全てワラです
こんな状態で木の根元にもワラが引っかかっています
ご主人に話を聞くと、なんでも息子夫婦と同居するかということで4ヶ月前に建てた家。以前に川が氾濫したことあったので、地面より1m嵩上げして家を建てたも、今回の決壊で床上浸水。
 
水が2mきたそうです。嵩上げしたにも関わらず…
息子さんは市の職員で震災後4日間家に帰ってこれず、ほとんど寝ないで対応に回っており、住民からのクレームやら文句やらで疲弊して帰ってきたとのこと。自分の家の事もできず、なんで文句言われないといけないんだ、とご主人は憤っておりました。
 
ここでは「対応している職員も被災者」

だから他県からボランティアが来て活動する必要があると思います。

さて、側溝は150mくらいでしょうか。
ワラは際限なくある感じです。借り入れが終わった田んぼから流れ着いたようで、どの地域でも邪魔者扱いになっています。
しかしながら、捨てるはずのこのワラ、畑に撒いて、コンバインで耕すとのことなので土嚢などには詰めずに運搬して畑、田んぼに置きます。中に石や金属、紐類など余計なものが入っていないか、細心の注意を払いながらの作業。
 
それにしても…まずは熊手なので一箇所にためる、それをネコで運ぶ。
ネコは三台。これは気の遠くなるような作業です。
てみを使い、ネコにワラを。そして向こうの田んぼにひたすら運ぶ
圧倒的にワラを集める作業が速く、ネコが追いつきません。
11時半からの作業なので30分程度で昼休憩。
天気が良かったので汗だくです
とりあえず昼前はこんな感じ…終わるのか…
昼は必ずと言っていいほどある「どちらから来られましたか?」的な話題に花が咲きます。
英語教室の先生が教え子を連れて来ていました。
ある女性が「銚子から来た」と言ったところ、
「OH!ハワイに一番近いトコロネ」
なんてウィットなギャグをさらりというあたりさすがです。英語の先生って陽気な人が多い気がします。あくまで個人的な感想ですが…

午後は社協のボラセンは短時間作業。
休憩時間、まだあるのにみんな戦闘態勢に入っているので、「始めたのが遅いのでもうやりましょう」と。誰も文句は言いません。

午後は12時から13時まで休憩なので2時間程度しか作業できません。
みんな、なんとか終わらせたいという気持ちでいっぱいです。

すると、なんと…とんでもないものが登場します。

オォォーーー
はっ、これは!
昭和の産物、われらがリヤカー!!!
最初からなぜ出てこなかった、リヤカー
この現場においてはまさに、重機が来たようなもんです。
ネコの5倍の運搬力を持つ圧倒的なリヤカーの登場により、一同大興奮で俄然やる気がおきます
まさかのリヤカーの登場で2時30にはほとんど終了。

最後に石灰を撒きます。石灰をまくと虫が湧いてこないようです。
手で撒いたほうが意外と早かったりします。風下にいる人は避けましょう
 
乾燥するともう少し小さくなります
お隣の側溝の部分のワラも綺麗にとりました。
最後には片付け、掃除、特にガレキの除去、隣の家の敷地に出たゴミの清掃、道具の回収、撤収。みんな熟練のボランティア達なので言わずともやってくれます。素晴らしい。
 
なんでも聞くところによると、江戸時代からあったと言われている蔵も土壁が剥がれてしまい、危険な状態であると。裏の側溝は元々水路だったようです。
すでにひしゃげた感じですが…


戦前、ご先祖の代から鯉の養殖をやっており、いけすが3つあったそうで、
その際、水を川から引いていたのがこの側溝とのこと。
ご主人が自分の代になって手を引いて埋めたそうですが、かつてはこの辺りも森ばっかりで大変だった…と話されました。

被災された方々は色々な話を聞いてもらいたいという一面があり、
それを聞くのもいろいろな面で依頼主を励ますことになると思います。

ボラセンに戻り、長靴の消毒、手洗い、うがい…そして作業報告、高速無料化申請を済ませ終了。

帰りに小腹が空いたということで、守谷二郎ワンチャンス
教え子も二郎にノリ気です。

土曜は4時までなので、ウンが良ければ…
と急いで向かうも行列など無く…。
急いで行ったのに…徒労に終わる
夜の部までは待てないので退散
 常連のブロガー玉子で有名なN氏に聞いた所、30分前に閉まったりするようです。
まぁこんなこともあるのが人生です。
 
それにしても常総市、まだまだ人手不足なようです。
ニーズは新規で日々上がってきているようです。聞き取りも結構入ってきているようです。
お暇ならみなさんもぜひ!ボラセンですぐに高速道路無料化の申請可能です。
庭は一面こんな感じです
なぜかいちょうの木の上にに玉ねぎが引っかかっています
 
 帰りは爆睡していましたが、色々といい経験ができたようです。お疲れ様でした

2015年10月21日水曜日

2015年10月18 日(日) 茨城県常総市災害タノンティア

ジュンヤです。
10月18日は久々のタノンティア!
前日にタノ隊長に連絡を入れたのですが、快諾を頂きました、さすがです。

さて、7時半に勝どきで合流し常総に向かいます。
常総のボラセンには8時40分頃到着。
第一駐車場もまだ空いています。
準備をして受付へ。
それにしても馴染みますね~この光景

車両提供を申し出てみるけど、例によって多数申し出がありましたが、
30分ほどで呼ばれます。
風邪引いて声でないのに、「きこえませ~ん!」とか平気で言うなやボケ!と言う場面がありました。
 
今日は今までで最小。4名のニーズなので、小規模な場所なのかと思いきや、
土嚢100枚、床下泥出しと言うことを聞きます。これはヘビーな…
と、同時に、やってやるぞ!と言う気持ちが湧いてきます。

同乗者は茨城古河から来られた若い二人。
挨拶をして車で向かいます

場所は常総市、水海道諏訪町。駅の近くです。

リーダーは当然…タノ隊長でしょう。
メンバーに対しての細やかな気配り、家の方とのコミニュケーション、どれをとっても石巻で培われた経験にまさるものはありません。

向かうとすでにご主人が片付けをしていました。
2階建ての一軒家はご両親が息子たちのためにと買っていてくれた家。
守らねばならない大切な家。

ご主人もいてあまり場所や家を特定する写真は撮れませんでした
床下には既に石灰が撒かれてあり、聞くとご主人が一人でやったとのこと。
一人でやるのは本当に大変だったと思われます。
ボラセンに言ってくだされば…
なんでも、庭師のご主人は重機を扱えるため、市の依頼で色々な仕事をして、
自分の家は後回しになったようで、それでも一生懸命家の中のことをたったひとりでやられたようです。
二階に避難後、犬を鎖で繋いだまま、胸まである水位の中泳いで避難をしたそうです。
いつ家が倒壊する恐れがあるかわからない場合、避難がベストだと思われます。

今日のニーズは庭先に詰まった土の処理。
4名なので、二人は土嚢袋準備、二人はスコップで土を入れる。
何も言わなくても連携作業を…と阿吽の呼吸で行います。
全員が同じことをやっても効率が悪くなるので、分業を交代でするとスムーズなのです

若者二人は汗だくになりながらハイペースな作業。特にガッツを見せるH野氏は相当なハイペース。夏なら倒れてるな、この速さだと。

庭の土はどんどんと土嚢に詰められ、さらにタノ隊長によりどんどんと積まれます。本当ならちょっと大通りに出せば、回収してもらえるようなのですが、どうやらこの土地の地主らしき人物につっけんどんに断られ、しぶしぶ庭の片隅に積まなきゃいけない。
ここまで回収してくれないだろうから、これをまた運び出さないといけない。
それにはまたボランティアの手を借りることになる。

そしてどんどん積み重なっていくタノミッド
元祖は久々に見た感じです。
 

途中、庭の南天の切り株を三人掛かりで抜きにかかります。
さすが庭師のご主人は慣れた手つきで、土の中に埋まってる細い枝をノコギリで切っていきます。
この大きさだと細い枝一本あっただけで抜けない、と教えてくれます。

この切り株を抜いたところで午前の作業終了。

午後は庭掃除の続きをしますが、1時間くらいで作業が終わります。
他に何をするか、聞きますが特に作業は見当たらず、この日の作業は終了。
13:30
早い。早すぎる。
ボラセンに電話を入れ、ヘルプの案件が無いか確認しつつ、一旦戻ります。
特に無いとのことで作業は本当に終了。
おそらく自分達より早く帰ってきたチームは居ないだろう、ということは靴を洗う洗浄液の真新しさからもわかります。

時間も早いので、ふたりで決壊場所付近に行ってみることに。
前日も訪れましたが、なんか気まずくてすぐに帰ってきましたが、
車を止めて歩いてみます。


砂浜ではありません。川の土砂が流出した場所で、おそらく畑か家か…

看板もグニャグニャです

嫌なものを発見。こじ開けられた金庫…ここでもそうか…
 決壊した堤防は目と鼻の先。
家々は全て流されたようで、例のなんたらハウスは残った状態。
まだ家が完成していない段階のようでしたが、完成したとしても…

ここに住めるのか。
一ヶ月経ったのに、まだ瓦礫も残っています。


相変わらず被災地に必ずと言っていいほど現れる火事場泥棒のような他県ナンバーの車も。
何をしてるか、と聞いてもおそらく『瓦礫の回収を頼まれてる』とでも言って切り抜けるのでしょう。
金になりそうなものをトラックいっぱいに積んでいます。同じような車が3台いました。

小一時間歩きまわり、帰路につきます。変な言い方かもしれませんが、恐ろしいことに、こういう状況を石巻、南三陸、荒浜、福島などで散々見てきた我々は心のどこかで慣れてしまっていることに気付かされます。こういう光景は見てきたものの、逆に災害などで自分はこういう時にも平気であろう、と言ういわゆる正常性バイアス症候群のような感覚。本当に恐ろしいことです。




帰りはタノ隊長が例のココイイを所望していたので、向かおうとしたらどうやら、1000円分無料のボランティアカレーは12日までとのこと。残念!

ただ、カレーが入るはずの腹が黙っているわけはありません。
『背脂こってりの太麺のラーメン』を検索し探します。
昨日はありつけた守谷二郎は日曜なので休みなのですが、国道294号線を取手方面に向かいます。

無い…唯一美味しそうな店はまだ準備中。
インスパイヤ系で…と柏の「匠神角ふじ」にロックオン。
二人で美味しくラーメンを食べ帰宅。
お疲れ様でした。

この日痛感しましたが、ニーズをボラセンに頼もうにも『相当待つ』と言われ断念して一人でやったりするご家庭などが多いように思えます。
ボランティアの数も激減し、しばらくすると一段落したかのように思えますが、まだまだ終わっちゃいない。
横浜から75キロ。高速代も無料になり、ガソリン代も往復500円かからないくらいなのでまた行こうと思いました。
お時間あるかた、ぜひぜひ。
少しでも多くの人に…と思ってやみません。

2015年10月20日火曜日

2015年10月17日(土) 茨城県常総市災害ボランティア

だんだん人が少なくなってきた常総市のVCですが、土日は約400人くらいの集まり具合です。
SWの3500人に比べたら激減と言っても過言ではないかと思われますが、
こういうのは地道に行うのが自分のやり方なので今回も行ってきました。
今日は一人なのでノンビリ。
朝6時半頃に出発。
首都高は土曜ということもありやや混雑
とは言え近いものです。
横浜から75キロ。1時間半くらいで到着。8時くらいでしょうか。
駐車場が第一、第二と分かれており、第一が満車になった場合第二に停めなければならなく、ちょっと距離があるのでもし車で現場まで移動になったら面倒です。
しかしながらその不安は外れます。
メロンパンの車両も停まっています!
結局8時半を過ぎても満車になっていませんでした

すぐ隣の社協に着き、受付けを待つため並びます。
9時に受け付けが始まりどんどんさばかれます。
この列がはけてから行ったほうが待たずに済むと思われます
事前に受け付け用紙が配布されるのでスムーズです。
付箋に名前を書き、グルーピング待ちに入ります。
ここで車両提供の有無を聞かされ、分かれて待ちます。

しかしながら車両提供が多く、後に来た人達がどんどん現場に出発。
そうして待ってると、
『車両提供が多く、待ち時間が長い方でよければどうですか』
と係の方が気を利かせてくれます。

同じ境遇の人達で10人グループが結成されます。
ニーズは公民館に行ってから。とのこと。
ボラセンのバスで出発。現場は車で数分の場所。
『相野谷町公民館』です。地元では人々が集い合うコミニュニティー形成の要所として大切な場所のようです。まずはここが復興の起点となるべき場所のようです。
そして、既に活動をしているガチ勢のボランティアの方が居ました。
軽トラックに重機を含め、必要な機材を全て積み込み活動しています。

そのガチ勢な仲間が三名と、地元の方、そしてCOOPの方が作業をしています。
かなり過激なCOOP!!?
作業内容は…
まずは『渡し板』と呼ばれる工事現場などで使われる細長い板が流れ着いてきたものの運搬から始まります。
中央付近の板を畑の方から運んできてこの状態です。
そして床板剥がし。庭のワラ掃除。窓を外して清掃。壁清掃など多種多彩。
渡し板は二人一組で運搬。40枚ほどありましたがあっという間でした。
途中、軽トラックでどっかからそれをもらいに来る人も居ました。
さて、ワラを集めるか…とビニル袋が配布されたところでトラブル発生。
現地の方から
『常総市指定のゴミ袋じゃないと回収してくれないからその袋じゃ困る』と。
ボラセンからもらった袋に物言いがつきます。
この袋に入れないといけない。パンパンに詰めると裂けてしまう強度
え?先々週は回収されていたのに…
あれは市の回収じゃなかったのか。
それにしても融通がきかないというか、刻一刻とルールや分別などが厳しくなってきてるのにも関わらず、一切住民には知らされないと言うか、極々わかりにくい方法で伝えられてるのかどうか…
東日本大震災の時もそうでしたが、だんだん分別とかが厳しくなってくるんだよなぁ
まぁ袋は指定のが現地にあったので、それを使います。

ワラはあたり一面に散らばってるのでコレを袋に詰めるのは不可能。
まずは熊手とかほうきを使って集めることに。
ここでまた…
『これじゃ足りないからボラセンに電話してほしい、熊手持ってきてくれと』とメンバー。
へっ?と思った時既に遅し。
突然頼まれた方がわけも分からず電話をしています。
熊手は3本。そして竹箒もあるからいいんじゃないの?集める人と入れる人でわかればいいのに。
なんとも横柄な…社協の方々だって色々と仕事はあると思う。
足りないから持ってくるのは当然だろう…どうなんでしょうか。

そこら辺に流れ着いたバケツや缶やら、箒のかわりに松の木の枝を使った事も今まであります。
あるもの使えばいいじゃん。

庭のワラには苦戦。
片隅にはブランコがあり、その近辺を掃除してた時にガラス片が多い事に気づきました。
遊具で遊ぶのは子供。

ちょっと綺麗になった時に近所の子供達が遊びに来て手や足を切ったら大変です。細々したガラス片を拾う作業に切り替えます。
今まではそんな事思わなかったのですが、子供ができたからでしょうか。
自分でも不思議な感じです
転んだりしてケガでもしたら大変です
さて、ワラを掃除するのが終わるくらいでお昼です。

各々昼食ですが、この日は動きを止めるとだんだん寒くなってくる気候です。
まだ10分くらい休憩があるのに、みんな活動の準備をしだします。
それを見たリーダーが一度みんなを集め、午後の作業の説明をします。
①床板を剥がした後の梁の部分を高圧洗浄機で洗う作業。
②外した窓の掃除
③物置の掃除
④ワラ

そして…どうしても潜りたい人?と聞きます。
僕はピンときましたが、知らない人は『?』です。
床下の、収納スペースや台所の下に潜り込み、泥を出す作業です。
ここは普通には泥が取れないので低姿勢で潜らないといけないのです。

当然全身泥まみれになるし、体格の大きな人はできません。
さすがに誰も手を挙げず、作業が開始されます。
思ったんですが、高圧洗浄機で梁を洗ったら、その水は床下に流れる訳で…
一刻もはやく乾燥させないといけない床下を更に濡らしていいものか、と。
乾いたほうが掻き出しやすいとの判断から、泥出しはせず。
しかしながら…水掛けたら更に湿っちゃうのでは…
とは言えそんな主張をしてもその場の空気を壊してしまいます。
ベテランの方々がいるので従うのが筋。

自分は窓の掃除にまわります。
水を被った場所は洗いますが、実は底のレールに当たる部分は泥だらけになってしまっています。が、とりあえずいい、というので掃除をしてはめていきます。
地面が…泥で汚れちゃうんだよなあ‥
窓をはめて、とりあえず綺麗になりました。
網戸も掃除しはめていきます。
使った雑巾を洗ってたら、ボラセンの車が到着。

え!終わり…
なんかあっけないと言うか急き立てられるように終了。
あとはまだのこられる方に挨拶をしてボラセンに向かいます。

車中でドライバーさんから聞いた話ですが、
床板剥がしはやらないような流れだという。
この日も剥がした板をはめようとしたらはまらなくなり、トラブルになった。と。家の方から文句が出たそうです。
他には洗おうと勝手にドアを外したら、これまたはまらなくなった。
良かれと思ってやったことで家主さんとトラブルになってしまうのです。
社協なのでそこら辺、慎重にならざるをえないとのこと。
これが私設のボランティア団体だったりサテライトだったりした場合、
重機や電動ノコ、チェーンソーなども使えます。
社協はできない。制約が多いのです。

ボラセンでは靴の洗浄。うがい、手洗いをして解散。

災害派遣従事等車両の手続きをして帰ろうとすると、ボランティアのために、と焼きそばが振る舞われます。毎回ありがとうございます。

そして、時間が早かったので堤防が決壊したあたりはどんな感じか…
と見に行ってみました。
道は途中通行止めになってしまいますが、
その近くには入れました。

津波と違って引き波がないせいか、決壊付近にはモノが激しく散乱するような光景は見られせんでした。どちらかというと砂浜のような砂が流れでて堆積してる感じで、家の基礎なども見えません。
家は流されているようで、あちこちに屋根などが見えます。
本当にひどい。






殺風景というか、この近辺だけ異様な光景です。
水害の恐ろしさを垣間見ました。
それにしてもまだまだニーズが上がってきてないんじゃないか?
一人で田んぼの掃除をする住民の方。
夕方一人で片付けをしている方。
『そんなことはボランティアにやらせてください』って声に出して言いたい気持ちをこらえます。

ところで、ボラセンで災害派遣従事等車両証明の申請をしていた時に、あまりにも社協の方々に文句のようなことを言うボランティアの人が多いのに気付かされます。
自分はベテランだ、と自負するのは構いませんが、ここは被災地。臨機応変な対応も必要なのではないかな、と。
何でもかんでも噛み付いたり、文句言っても仕方ないでしょう。

こっちはボランティアやってあげてるんだぞ、と言う態度が目立ちます。
ボランティアなんて名も無きものであっていいのでは。
もちろん安全面には細心の注意が必要であり、リーダーはそれを第一に考えないといけない部分もあると思う。でもね~社協の方々だって地元の人じゃないんだし、そこに言っても…
「こっちはやってあげてんだ」と思うなら来なきゃいいのに。
などと毎回色々と考えさせられます。

17日のニーズは50件
参加人数は401名だったそうです。
まだまだなんだなぁ。