2018年8月3日金曜日

2017年7月31日(火) 岡山県・倉敷市真備町 箭田サテライト

二日目は前日の失敗を繰り返さないように慎重に店を選びます
な・なんと…誕生日半額の権利を半ば強引に前日の時点で確約させ、勝利を勝ち取った我々はアイ・カフェにチェックイン。
そう、この日タノ隊長29回目の誕生日。おめでとうございます
家では可愛い息子と素敵なお嫁がケーキを準備して待っているというのに…あぁ誘ってしまったことにうっすらと罪悪感が。
とはいうものの一人だけでなく、三人の料金が半額になるというウルトラC級の交渉術。あざっす。
目を覚ましてフラフラしているといいつかくんがサービスのおかゆを持って歩いている場面に遭遇。そうです。アイ・カフェはおやつやら朝食やらのサービスがつくのです。朝食はこれで十分。


なんて優雅な朝食
年甲斐もなく牛乳など飲んじゃったりして清々しい気分で撤退。
そこそこ寝て気分晴れやかな三人が向かった先は倉敷災害VC。朝の通勤ラッシュに巻き込まれながら1時間弱で到着

駐車場から体育館へ


駐車して体育館に向かいますが、人は多い。でも流れはいい
実にシステマチックにスムーズに動いている


バスの乗車待ち(A~F号という具合にピストン輸送)
事前にアプリを使ってネットで予約を入れていれば当日画面を読み取ってもらうだけど受付完了。あの用紙にわざわざ記入する必要も省け、おまけにセンターの打ち込み作業も省けるというシステムはwin-winな感じです

ここでは5人1グループでチームを作りますが、オッサン三人に果たして誰が入るか…
みんなの思惑はひとつ…女性来い!という執念にも似たギラギラとした目つきを放っていたからかどうかはわかりませんが、偶然にも京都から参加した紅一点、ネイリストのYさんがおっさん臭いチームに加入

京都弁がまた清らかで、なんとも言えない可愛らしさを醸し出してくれます。久々のタノハラものちに容赦なく炸裂。おいおい、大丈夫か…

もうひと方は広島から来られた年配のKTさん。そうオッサンです。
女性が一人でもいるとやっぱり華やかで男性陣のやる気もぐっと上がるもの。よこしまな気持ちじゃなく必然です。

バスに乗り向かう先は箭田サテライト。真備町の中でも被害が大きかった場所の一つです。車窓の光景がみるみるうちに変わっていきます。のどかな田舎の風景からなんか見慣れてしまっている被災地へと…


のどかな風景・・・からの



橋の近辺から様相は一変します
やた=箭田


サテライトにしては結構な規模。災害の大きさが伺えます
サテライトでは意外と早くマッチングが終わり、現場に向かうことに。車で5分くらいだが、歩くと相当かかりそう。家主さんと職員の方が送ってくれました。


テントがあるのはありがたい マッチング待ち
現場は昔ながらの大きな家ですが、河川の氾濫により二階部分まで水が来たそうです。胸辺りまで水が来たようで二階での生活もままならず、一階の一角にテーブルやら何やら置いて活動拠点としています。生活感が溢れる品々が無造作に外に…いつ見ても辛い光景です。


作業内容は床下の泥出し、木材などの片付け、土壁の撤去など。
タノ隊長は足を踏み外さないように慎重に歩きます。


嫌な言い方だけど見慣れてしまった光景
旧民家という佇まいのこの家は間取りも広く部屋数が多いだけになかなか片付かない印象です
タノンティアチームは床下の泥の撤去を担当
土嚢をバケツにセットし、満杯になったものを手慣れた手付きで縛るリーダー。さすがです。あの石巻で数千以上の土のうを扱っただけの所作。体が覚えきっているようです
一方で泥を掻き出す量をうっかり失念し注意を受ける僕


ブランクを一切感じさせない手慣れた手付き
さらにそれを一輪車でちょっと離れた集積所にてタノミッドに…運ぶ→土のうを縛る→バケツにセットする。を一人でこなすのは結構ハードな作業です。



炎天下の中何往復も。この作業が一番キツかったはず
いいつかくんと自分で床下の泥をひたすら掻き出す。黙々とストイックに作業をこなす。汗だくになりながらいつも誰よりも動いている印象があります

床板が剥がれている部分とそうでない部分がありますが社協では床板剥がしは専門の人がやる内容なので手を出すな、との通達なのであくまでも泥を出す。
しかしながらこのままじゃ終わらない。と、家主の許可を得て、床板がある部分を剥がすことに。
この日の気温、37℃。ホコリもものすごい。


床板外しは釘との戦い。バールや金槌を使い剥がしにかなります
端っこの部分が一番外すのに苦戦します

夏のシフトとしては20分やったら10分休憩というルーティン。短いようで長いような20分。休憩時には「もっとやれるんだけどなぁ」と思いつつ作業時には「いやぁ~きっつい」となる。
無理をして倒れては元も子もない。
夏場はそんなジレンマとの戦いのような気がします。ホント無理は禁物。

そして11時から作業開始として2ターンで昼ごはん、一時間休憩を取って3ターンやったらその日は終了…

これじゃなかなか進まない
2時45分にはサテライトからバスが出るから30分には帰ってくるように言われている関係もあり、最後2時10分から作業を開始し、30分にサテライトから迎えが来る。急いで乗らないと次の送迎もあるのでモタモタしていられない。大慌てで道具を集め家主さんとゆっくりご挨拶もできずに急かされるように現場をあとにする。

仕方ないとは言え、後味悪い徹底です
結局最初に担当した部屋の床板を少し残して終了。ニーズは継続申請。

タノ隊長のタノミッドを見る余裕すらないバタバタした一日の終りでした
帰りに運転手さんが、色々と話してくれます。ふと高架を指差し、あのオレンジのラインはどっかのNPOが、洪水が発生したらここまで水が来るから注意しろ、と塗ったものだ、と説明。実際にはそれよりも上まで水が来たそうな。薄汚れた部分まで水があがってきたということ。建物の2階はゆうに超える高さです。



このオレンジのラインの上まで水がきたらしい
二階に逃げれば平気だと思って二階に逃げた住民は孤立してしまう結果となった今回の大雨。
その後の逃げ場は屋根しかないわけです。

避難勧告では上ではなく安全な場所に逃げないといけない
津波では高いところと言われているが、大雨ではただ高いところでは孤立して下手したら救助が来ず、水食料が尽きる可能性も出てくる。
自然災害の怖さを再認識させられた。


道のど真ん中に物置が流れ着いたまま放置
町並みはどの家も一階部分は開放。二階部分で生活する雰囲気もない。閑散として生活の物音が消え去り、ただボランティアが活動する音だけが響き渡るエリア。



車一台通れる部分をあけて積み上げる


本当にのどかな田舎の風景だがそこにあるはずの稲はない…


地面も干上がり亀裂。ところどころモノが散乱している


子供のおもちゃ…見つけると心が痛くなります
このトミカはおそらく子供が大切にしていたものだろう。うちにもあるなぁ、きっとお気に入りだったのかもしれないな、などと考えると本当に切なくなります。
水害の怖さは流されてなくなるものがあまりに多いこと。命も脅かされるだけでなく、その後の生活がメチャクチャになってしまうこと。本当に自然にはかなわない。


活動終了。サテライトにつき、道具を洗ったり報告書に記入を済ませ倉敷災害VCへ

サテライトから倉敷災害VCに戻ると大急ぎで車を「満天の湯」に、との指令が。

聞けば、京都から参戦したYさんを送り届ける算段に。京都へのバスの時間があるのでなるべく早めに、とタノ隊長。
若い女性ですから汗かいたらシャワーなど浴びたいでしょう、バスの車内でそういう話になっており、気を利かせてサラリと・・・さすが粋な計らいです。

被災した方は500円で入浴が可能らしい…(通常900円)
我々はJ○Fクーポンで200円引き。

自分たちも風呂に入りその後はみんな大好きラーメンを食って帰路につきます。
おばちゃんワンオペのこちらの店

ラーメンてんりょうおか阿賀崎店

は、優しいスープ、細麺…疲れた胃には染み渡る一杯。


わかめラーメン大盛り(650円)ワカメたっぷり!モヤシは緑豆もやし!



麺リフトをキメる。細麺がスープとベストマッチ
外観はアレですけど味はいい!
本当にうまいラーメンでした。
というか、こういうラーメンを美味い、不味いっていうのは無粋です。とにかくいい。
ラーメン450円とコスパも最高。ごちそうさまです。
(いいつかくんはカツラーメン600円。とんかつを揚げて乗せたものを食ってました)

さて腹いっぱいになった御一行は6時に倉敷を出発。途中運転を交代しながら夜中3時に横浜着。その後いいつかくんはタノ隊長を途中で降ろしつくばへ…

時間があれば、もっと近ければ…とタラレバじゃないけど、できれば夏休み中にもう一回、3日間くらいやりたいものです

サテライトに直接来ればもっと早いのでは?と思ったけど直接は来ないでほしいと言われてるようです。どっと押し寄せたら収集つかなくなるからでしょうけど、常に思うのは「待ってる時間がもったいない」ということ。

だいぶスムーズにはいきましたが、やっぱりもったいないかな。
この日の倉敷市VCの活動人数は962人
これだけの人数が日々入っているにも関わらず本当にまだ手付かずの地域もあるようです。
もう年も年だし建て替えるのは…とあと何年元気でいられるか不安に思うご年配の被災者の方々は厳しい選択に迫られます

この場所で再び家を建て直すか、または土地を離れるか…
改築と言ってもほとんど家を建て直すのと同じでお金も掛かる。
家を解体し、廃材を撤去し処理する。更地にして700万掛かるという算段らしい

あと30年住むのなら考えるけど余生を考えた時にはそう簡単に決められないみたいです。

不安な気持ちになる、我々はその手助けにはならないかもしれないけど、せめて家の中をキレイにしたい。そうなることで気持ち的にもちょっとは楽になってくれたら…などと色々と考えた二日間でした。


お疲れ様でした!



タノミッド before after



これだけの量を猫で運ぶのは相当の労力だったと思われます

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