2015年10月7日水曜日

2015年10月4日(日) 茨城県常総市災害ボランティア

備忘録です。
前回の大和に引き続き今回は再び常総へ。
SWは3500人レベルでしたが、今回はどうでしょうか。

横浜を6時半に出発
教え子の女子大学生と一緒に参加です。

駐車場は前回の『前川製作所』ではなく『流通センター』でした。
まぁナビ頼りですが、あまり車は通ってなく混雑もしていません

駐車場に車を停めて準備をすると、バスに乗ることになりますが、
自分達の他に、茨城の北浦三育中学校(全寮制らしい)の集団が並んだためバスもすぐの発車でした。(学校のHPに活動がアップされてます)

ボラセンまではバスで5分。近い!!前回は1時間くらい掛かりましたから。
あっという間です。


受付もそれほど混雑していなく、スムーズです。
ガラガラ、本当にやってんのかな?と戸惑う

マッチング待ちでテントに座ってると、そのうち室内に案内されます。
ここが最終グルーピングスポットで、70名ほど入れる会議室のような場所で待つことに。

20分くらい待ったでしょうか。
50名のニーズ、そして30名のニーズが入り、30名の方に参加できることに。

外に出てバスに乗り込みます。

10分くらいで現場に到着。
ここで二班に分かれることに。

荷出しとワラ掃除、女性の方は荷出しは力仕事だから…と言うことで
まいこと他二人が参加。
他に居ますか~男性で腰痛い方でも!と言う呼びかけに誰も居ない。
そこで、前にワラ掃除をやったことがあるという方が名乗りをあげ、
その方が、一緒に来てるからどうですか、と自分を誘ってくださり参加することに。

場所はちょっと歩いた民家
一見して見ると綺麗ですが、庭をよく見ると汚れています。
今日の作業は、庭先にうず高く積もってるワラを袋に入れると言う作業。そしてそれを家の横の収集所に持っていくと言う作業。
結構な量が目の前に…

このような一見すると牛の餌になるワラが至る所に落ちていると言うより散乱
家主さんが、使ってください、と台車を貸してくださいました。
ちなみに、濁流が去った後、知らない間に庭にあったそうです。どっかから流れてきたものらしい。

さぁ、やるか。
みんなでワラをひたすら70Lのゴミ袋に入れていきます。
リーダーは経験者の方が引き受けてくださりました。
すかさず、この量じゃ絶対にゴミ袋が足りない、もっとあったら持ってきてほしいと社協の方に頼んでいます。
確かに少ない。

自分は角スコを持参したのでどんどん入れていきますが、他の方々は手で入れたりしています。
手で入れるほうが実は効率がいいのですが、手先がつかれるのと、衛生的に顔を近づけるのは避けたほうがいいと判断しました。

この大木のお陰で作業は格段と捗りました
ちょうど庭先に大きな木があって、それが都合よく日陰を作ってくれたお陰で作業もはかどります。

最初は「この量は今日中にはこの人数で厳しいかな。」と思いましたが
昼前には、なんとかみんなでこれは片付けたい!と言う使命感にかられます。

ニーズ継続になったところでいつ次のチームが来るかはわかりません。
現にニーズ票を見ると、最初にニーズを出したのが9月15日となっています。
半月でやっとこれか…と思いました。とにかくこれはやってやる!

実はこの手の作業は単純作業ですが、ジワジワときます
疲れもさることながら、飽きてきます。
リーダーはそれを知ってるので、詰めた袋は自分で運ぶといいですよ、と促します。
ナイス判断。

さて、そうこうしているうちに最後の休憩。2時。
あとこれだけだから…絶対にできると皆が確信
3時には撤収とのことなので、あと30分~40分。

あと少し。そうなるともう手が止まりません。


黙々と作業し、残った時間で小さなゴミなどを拾ったり片付けです。14時15分には完了。

家主さんは『一人じゃできなかったから本当に助かった…』と。
本当はもっともっと色々と片付けてあげたい。誰もがそう思います。
でもまだ畳も家の中から出していなくてキノコが生えてる家もあるようです。
そういう家も早く片付けたいです

さて、本当は求めてはいけない達成感をほんの少し味わいながらみんなで戻る途中、
まだ作業が終わっていないところがあるという情報が伝えられます。

『あとひと踏ん張り、いいですか?』
『ハイ!もちろん!』
作業が終わったのもつかの間。他のお手伝いです。

なんと…民家の蔵の前にまとめられたワラの山!!
さっきの家のワラより多い量です。
マジか…またワラ?
※完全に家の方との作業だったため、写真を撮れる雰囲気では無かったので画像はありません。

時間はもうあまりありません。
ここの家の方も一生懸命片付けています。
やるしかないでしょう

もう手慣れたもので、6人が参加すると格段とスピードアップして片付けられています。

もうがむしゃらでみんなでワラを詰めます。
その家の方も作業しているのですが
『なんかどんどん無くなっていく…』と驚かれています。

家の方のご夫婦。旦那さんががお嫁さんを気遣い、
『ちょっと疲れるから休みなよ』

と言ったら
『だって、皆さんがあんなに一生懸命やってくれてるのに私だけ休めない』

と一生懸命なれない手つきでワラを袋に入れてる姿を見た時…なんだか涙が出そうになりました。
『こういうのはボランティアに任せて、家の中でゆっくりされてください』
という言葉を思わず飲み込みます。

ホントそうです。力仕事、きつい作業はボランティアがやればいい。
被災された方々は家の中のこととか、せっかくの日曜なんだから日々の疲れを癒やすべく休んで欲しい。そう思ってしまいます。

約30分もかからないくらいで全てのワラを詰め、作業完了。
『どうもお世話になりました』
と民家を後にします。

我々は終わりでも、まだまだ家の方は終わりじゃ無い。
そういうことを忘れちゃいけないから、『達成感を味わってはいけない』と僕は思います。

ボラセンに帰ると、敷地内に入る前に
①ブーツの洗浄、消毒、すすぎ。
②手洗い
③うがい
長靴を石鹸で洗い、すすぎ…手洗い


全て終わってから敷地へ。
自分が持参した角スコも高圧洗浄機で丁寧に洗ってくれます。
面倒なようですが、細菌はバイ菌などによる感染症を防ぐ配慮が行き届いています。
破傷風の実例も先日テレビでやっていました。気をつけないといけません。
ケガや病気になったら自分だけでなく周りに迷惑を掛けてしまうということを忘れてはいけません。

そして、帰りの高速代金が無料になる、「災害派遣等従事車両証明」を、
嬉しいことにその場で発行してくれます。ほんの5分でもらえるのはありがたい。役所に申請すると土日はやってないし、申請にも時間かかるし大変です。車のナンバー、料金所が何箇所どこにあるか、さえわかれば簡単に発行してくれます。ありがたい…ちなみに、自分の家の場合、谷和原でカードを取る→三郷料金所→羽田料金所だったような気がします。

そして、ボランティアの方々にと言うことで、移動式のワゴンがメロンパンを振る舞います。

ニーズだけではなく、シーズ(炊き出しなど)も募集しているとのことです。


メロンパンは焼きたてなので外はカリッと甘く、中はフワッフワでメチャクチャ美味い。
疲れた体にこの甘いパン…最高です

本当はココイチで
1000円分のカレー食って帰ろうとしましたが、メロンパンでお腹一杯。
茨城を後にしました。

石巻でも食べたココイチのカレーありがたい支援です
横浜までは途中少し渋滞しましたが、90分で着きました。
ノンビリしてても6時過ぎには帰宅できる近さ。また行こうと思います。

この日のチームのメンバー(自分とまいこ以外)
リーダー
W氏…気仙沼~南相馬などに泊まりがけて行っていたそうで、的確な判断をされていました。
特に、トイレの確認。休憩の入れ方、作業方法の周知など。みんなが働きやすい環境を作ってくれたこと、感謝してます。
Aさん…取手より一人で来られた女性。何かできないことはないか、という思いに駆られて勇気を出して来られたようです。
Iさん…息子さんをサッカー会場に送り、そのままボランティアに参加したそうです。facebookもやっておられて、見てみたら驚きの事実が。

話を聞くと、常総もまだまだニーズが埋もれているようです。
ローラー掛けてニーズを集めたか、コーディネーターがいたか。
色々と問題点が浮き彫りとなりつつあります

そもそも、茨城県VCと常総市VCができたこと自体、おかしな話だと言ってました。情報の一本化や県外受け入れ体制の件などで色々と遅れを取ってしまったのが、今回の反省点では…と社協の方も言ってました。

まぁそういうのは任せて、我々名も無きボランティアは僅かではあるけど力になれればいい。
生意気な事は言わず、ひたすら作業を…と思います。

同行したまいこも、また行こうと思うと嬉しいことを言ってくれました。
若い力は必要。
「◯◯反対」もいいけど、たまには常総に来てみたら?と思いました。

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