2015年10月21日水曜日

2015年10月18 日(日) 茨城県常総市災害タノンティア

ジュンヤです。
10月18日は久々のタノンティア!
前日にタノ隊長に連絡を入れたのですが、快諾を頂きました、さすがです。

さて、7時半に勝どきで合流し常総に向かいます。
常総のボラセンには8時40分頃到着。
第一駐車場もまだ空いています。
準備をして受付へ。
それにしても馴染みますね~この光景

車両提供を申し出てみるけど、例によって多数申し出がありましたが、
30分ほどで呼ばれます。
風邪引いて声でないのに、「きこえませ~ん!」とか平気で言うなやボケ!と言う場面がありました。
 
今日は今までで最小。4名のニーズなので、小規模な場所なのかと思いきや、
土嚢100枚、床下泥出しと言うことを聞きます。これはヘビーな…
と、同時に、やってやるぞ!と言う気持ちが湧いてきます。

同乗者は茨城古河から来られた若い二人。
挨拶をして車で向かいます

場所は常総市、水海道諏訪町。駅の近くです。

リーダーは当然…タノ隊長でしょう。
メンバーに対しての細やかな気配り、家の方とのコミニュケーション、どれをとっても石巻で培われた経験にまさるものはありません。

向かうとすでにご主人が片付けをしていました。
2階建ての一軒家はご両親が息子たちのためにと買っていてくれた家。
守らねばならない大切な家。

ご主人もいてあまり場所や家を特定する写真は撮れませんでした
床下には既に石灰が撒かれてあり、聞くとご主人が一人でやったとのこと。
一人でやるのは本当に大変だったと思われます。
ボラセンに言ってくだされば…
なんでも、庭師のご主人は重機を扱えるため、市の依頼で色々な仕事をして、
自分の家は後回しになったようで、それでも一生懸命家の中のことをたったひとりでやられたようです。
二階に避難後、犬を鎖で繋いだまま、胸まである水位の中泳いで避難をしたそうです。
いつ家が倒壊する恐れがあるかわからない場合、避難がベストだと思われます。

今日のニーズは庭先に詰まった土の処理。
4名なので、二人は土嚢袋準備、二人はスコップで土を入れる。
何も言わなくても連携作業を…と阿吽の呼吸で行います。
全員が同じことをやっても効率が悪くなるので、分業を交代でするとスムーズなのです

若者二人は汗だくになりながらハイペースな作業。特にガッツを見せるH野氏は相当なハイペース。夏なら倒れてるな、この速さだと。

庭の土はどんどんと土嚢に詰められ、さらにタノ隊長によりどんどんと積まれます。本当ならちょっと大通りに出せば、回収してもらえるようなのですが、どうやらこの土地の地主らしき人物につっけんどんに断られ、しぶしぶ庭の片隅に積まなきゃいけない。
ここまで回収してくれないだろうから、これをまた運び出さないといけない。
それにはまたボランティアの手を借りることになる。

そしてどんどん積み重なっていくタノミッド
元祖は久々に見た感じです。
 

途中、庭の南天の切り株を三人掛かりで抜きにかかります。
さすが庭師のご主人は慣れた手つきで、土の中に埋まってる細い枝をノコギリで切っていきます。
この大きさだと細い枝一本あっただけで抜けない、と教えてくれます。

この切り株を抜いたところで午前の作業終了。

午後は庭掃除の続きをしますが、1時間くらいで作業が終わります。
他に何をするか、聞きますが特に作業は見当たらず、この日の作業は終了。
13:30
早い。早すぎる。
ボラセンに電話を入れ、ヘルプの案件が無いか確認しつつ、一旦戻ります。
特に無いとのことで作業は本当に終了。
おそらく自分達より早く帰ってきたチームは居ないだろう、ということは靴を洗う洗浄液の真新しさからもわかります。

時間も早いので、ふたりで決壊場所付近に行ってみることに。
前日も訪れましたが、なんか気まずくてすぐに帰ってきましたが、
車を止めて歩いてみます。


砂浜ではありません。川の土砂が流出した場所で、おそらく畑か家か…

看板もグニャグニャです

嫌なものを発見。こじ開けられた金庫…ここでもそうか…
 決壊した堤防は目と鼻の先。
家々は全て流されたようで、例のなんたらハウスは残った状態。
まだ家が完成していない段階のようでしたが、完成したとしても…

ここに住めるのか。
一ヶ月経ったのに、まだ瓦礫も残っています。


相変わらず被災地に必ずと言っていいほど現れる火事場泥棒のような他県ナンバーの車も。
何をしてるか、と聞いてもおそらく『瓦礫の回収を頼まれてる』とでも言って切り抜けるのでしょう。
金になりそうなものをトラックいっぱいに積んでいます。同じような車が3台いました。

小一時間歩きまわり、帰路につきます。変な言い方かもしれませんが、恐ろしいことに、こういう状況を石巻、南三陸、荒浜、福島などで散々見てきた我々は心のどこかで慣れてしまっていることに気付かされます。こういう光景は見てきたものの、逆に災害などで自分はこういう時にも平気であろう、と言ういわゆる正常性バイアス症候群のような感覚。本当に恐ろしいことです。




帰りはタノ隊長が例のココイイを所望していたので、向かおうとしたらどうやら、1000円分無料のボランティアカレーは12日までとのこと。残念!

ただ、カレーが入るはずの腹が黙っているわけはありません。
『背脂こってりの太麺のラーメン』を検索し探します。
昨日はありつけた守谷二郎は日曜なので休みなのですが、国道294号線を取手方面に向かいます。

無い…唯一美味しそうな店はまだ準備中。
インスパイヤ系で…と柏の「匠神角ふじ」にロックオン。
二人で美味しくラーメンを食べ帰宅。
お疲れ様でした。

この日痛感しましたが、ニーズをボラセンに頼もうにも『相当待つ』と言われ断念して一人でやったりするご家庭などが多いように思えます。
ボランティアの数も激減し、しばらくすると一段落したかのように思えますが、まだまだ終わっちゃいない。
横浜から75キロ。高速代も無料になり、ガソリン代も往復500円かからないくらいなのでまた行こうと思いました。
お時間あるかた、ぜひぜひ。
少しでも多くの人に…と思ってやみません。

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