2012年9月17日月曜日

2012年9月15日(土) 活動報告(南相馬市原町区)

こんばんは。ジュンヤです。
三連休を利用し、飯塚君と南相馬に行ってきました。

前回同様「復興浜団」です。南相馬道の駅に9時に集合すれば誰でも参加可能です。
金曜夜に横浜からつくばまで電車で行き、ピックアップしてもらい、一路南相馬へ。
朝の4時に到着し仮眠。
9時に集合した時点では40人くらいはいたと思います。
以前、7月28日に行った時に知り合った方も埼玉から休みを利用し、来ていました。(昼に美味しい梨を頂き、癒されました。)

さて、この日の作業は側溝の泥出し。浜団の側溝祭りがまだ続いていたようです。現場は当然のごとく、20キロ圏内の原町区。

最初は道路わきの側溝、それから畑の脇の側溝へと広げます。側溝だらけですが、大人数なので、結構な勢いで進みます。人海戦術の凄さを再認識しました。
風が出ていたのが救いでしたが、それにしてもこの時期なのにかなりの暑さです。

結局作業を進めていくうちに土嚢袋が足りなくなり、本部に取りに戻ったり、買いに行ったりしたようです。なんでも聞いたら一袋22円だそうです。
500枚買ったら一万。土を入れてすぐ捨てる…結構高いかな?支援物資の土嚢袋にはメッセージが書かれてあり、これを使うのは多少気がひけます。
丁寧な手書きのメッセージ、捨てるのがもったいなくなります
ちなみに最終的には土嚢に詰めずに畑のあぜ道みたいな場所に土や泥を上げていたので、最初からそれで良かったのでは…と思いました。(人の土地に勝手に土を捨てるのはタブーである、と言う話でしたが…)それにしても瓦礫も入って無く、ミミズが耕した土。でした。

さて、最初はごみ箱の底が抜けているようなプラスチックの入れ物に土嚢をかぶせ、それをそのまま下から引き抜く感じで縛ってやっていましたが、結局二人一組で片方が土嚢を持って片方がひたすら掘るのを担当した方がはるかに効率が良いと思いました。一人でやるのとでは5倍以上の時間差があると思えます。
自分と飯塚君でそれをやっていたら周りの人達も同じような方法でやるようになってきました。タノンティアでの経験は色々な場面で役に立ちます。「この方法でやると一人ではできなくなっちゃう」と隣の女性も言っていました。

ここに見えてる土嚢だけで数えたら258袋ありました。全て合わせたら500袋以上はあったと思われます。
側溝を掘るとミミズが大量に出てきます。人目につくのは珍しいモグラの姿も!

何も無いように見えてるけど側溝が埋まっています。午後はここから。
この日は9月なのにかなりの暑さ。海岸近いので風も来ますが、それでも暑い。
午前が終わり、休憩中。飯塚君の靴下には大きな穴が…

終盤、ヘドロも出てくるようになり、U字溝と用水路と場所が分かれました。
気付くと自分はU字、飯塚君は用水路で泥すくいをしていました。
どこに側溝があるかわからない所を掘っていき、側溝のふちを探し当て、そこからさらに掘る作業はなかなかハードでした。一方の用水路では泥まみれになりながらの作業。
固い土の中にU字溝が埋まっていることを信じて…
もの凄い勢いで誰よりも最後まで側溝の泥をすくっていたのは飯塚君でした。
側溝終点にたどり着くも地下にパイプがあるのでは…と掘り進める。結構な深さです。

午後4時。そろそろじゃないの?…と言う雰囲気が漂う中、作業終了の合図が。飯塚君はみんながやめても最後まで残っている泥を丁寧にすくいあげていました。
「久々にハードで去年を思い出した。ただ、ヘドロと言うより田んぼの臭いかも。」飯塚・談
ハードな作業内容でした…唯一、側溝の蓋を上げ下げする作業が無かったのが救いです。土嚢袋は品薄だったので多めに入れざるを得ませんでしたが、相当数のミミズが入ってしまっているので、回収される前にミミズ君にはなんとか袋から抜け出してほしいものです。

ところで、ここは20キロ圏内で、人はまだ生活できない場所。
その場所の側溝掃除をしてどうするのか…とも思いますが、やっぱり、住める住めないは関係なく、自分が住んでいた場所を綺麗にしていきたいという気持ちからの作業だと思われます。
生まれ育った土地を綺麗に…と日々活動しているのだと思いました。
いまだ片づけられない放置された瓦礫
静まり返った牛舎。と思いきや馬が一匹だけいたようです。人の気配を察して鳴いていました。
他の被災地ではとっくの前に片づけられている瓦礫も、ここでは時間が止まっているかのように積み上げられています。
ここからは推測ですが、このように公道などの側溝を掃除するのは個人宅のニーズが無い時なのかな、と思います。
特に今回のようにどこからか要請があったという感じではなく、埋まっている所を片っ端から…
という感じでした。ただし、大雨が降ると水があふれてしまったり、冠水したりで危険なので、側溝掃除は大切な作業なのだと、浜団の人は言っていました。

4月にやっと立ち入りが許可されたこの地域ではまだ人は住んでいないようです。やっぱり人手が必要だと強く思いました。次の日はReRootsと思いましたが腰がかなり痛くなり断念しました。
牛乳石鹸シャツ(牛乳氏より)を汚す事になぜか喜びを感じていた飯塚君。
今回、急だったのでMLには流しませんでした。
なお、近々水戸芸術館でやる企画展にタノンティアも参加するそうです。

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