2011年7月27日水曜日

2011年7月23日(土)活動報告(東松島市赤井川前)

おおはしです。
タノンティアサテライト、初投稿です。

さてさて、7月23日(土)は、いつものように前日の夜に東京発、
茨城でいいつかさんと合流して早朝に宮城県に到着。という流れで、
今回は初めての東松島市ボランティアセンターへ。

 
これまで石巻ボラセン(ボランティアセンター)しか行ったことがなかったので、
なんだか雰囲気やら要領の違う東松島ボラセンでキョロキョロしつつも、
マッチングとか資材貸し出しなどは基本的に同じだし、なんとかなるもんです。

よく東京で、「被災地行っても、ボランティアするにはどこ行けばいいかわからない」
「どうすればいいかわからない」という声を聞きますが、
まずは個人でもどこかしらボラセンに辿り着けばなんとかなる気がします。
(ニーズがあるかどうかは置いておいて、まず最初の行動として、という意味で)
 
そんなわけで今回はタノンティアサテライトから、チョウさん、ニヘイさん、ヨウくん、
Kトーさん、東京から一緒に来たクドウさん、ヤナギくん、イイツカさん、オオハシ、

ボラセンでマッチングしてもらった消防団員3人組(動きがプロ!)、
東京の会社員2人組、美女ふたり、墨田区から一人で来た男の子、
ボラセンで偶然居合わせた(!)、去年墨東まち見世事務局で同じ釜の飯を食った仲の、
水戸在住リョウタロウさん、計17名で作業しました。
 
この日の作業は空き地のヘドロかき。この地区の区長さんからの依頼です。
一見ふつうの空き地ですが、よく見ると地表に約5センチのヘドロの層が
カチコチに固まっています。
 
広い空き地の、端から片付けていきます。
ヘドロには小石が混じってたり雑草が根を張っていて、容易にスコップではかけません。
そのため鍬状のもので地表を耕す人、その後ろからほぐしたヘドロをすくう人、
というふうに役割を分担します。依頼主の区長さんも鍬係で一緒に作業してくれます。
(きみどり色のチョッキの方)
 
地面右手に見える、ひび割れているのが、かちこちヘドロ。

この空き地は石巻の方の持ち物らしく、今回の津波で
石巻の家がダメになってしまったため、ここに新しく家を建てたいそうです。
そこで日頃からこの空き地の手入れをしていた区長さんが
ヘドロかきの依頼をボラセンにした、というご縁でした。

あたりは取り壊しを決めた家も多く、人口が減っちゃってね、と、区長さん。
 
休憩中、小雨が降りながらもなんとか天気は持ち直しました。
一日中曇っていて涼しかったです。

チョウさんがこの日のリーダー、イイツカさんにツカハラをせがむも、
タノハラのようにうまくは行きません。みんなでふて寝です。(うそ)

この休憩の後、13時34分頃、
宮城県沖が震源の、現場は震度3?4?の地震がありました。
なんの情報もない中、みんなで携帯を頼りに「震度は?」「震源地は?」「津波は?」
と騒然となります。ボラセンから作業中止要請もなかったので、
安全を確認して作業を続けます。
 
この日のミッドはツカミッドチョHEY!!(イイツカさんチョウさんニヘイさんの合作)
集合写真のひな壇にも最適です。


作業は時間通りに終わりました。
わたしが来た前回(6月下旬)までは作業は16時に終えるルールでしたが、
最近は15時に終えるそうです。暑さ対策でしょうか。
少し物足りない気持ちもありながら、ちょうどよく作業も終わったのでそのまま撤収。

東松島ボラセンでは、資材の返却の際の立ち会いでの数の確認も
(石巻ボラセンと比べると)ゆるっとしていたり、
資材の泥落とし用に高圧洗浄機があったり着替え用の小さいテントがあったり、
石巻ボラセンとの雰囲気の違いもおもしろかったです。
 
作業を終え、関東勢の4人は
イイツカさんの取り計らいで東松島市野蒜地区を見に行きました。
毎回作業現場の近くの、被災のひどいエリアを見て帰ります。


申し訳ない気もしますが、わたしは今回の震災があって初めて宮城県に来ました。
松島の景色を見るのもこれが初めてです。

しばらく海岸線を走っていたら、その景色の美しいことにみんな息を飲みました。
地名の表すままに素晴らしい松と島々。(写真は違いますが)
石巻の空に関しても思うことで、どこまでも広がるがれきとは相反して、
被災地の自然の部分、景色そのものはとても美しかったりします。


毎回思うのは、これからどうなるんだろう、ということ。
まだまだ片付いていないエリアや、片付けながら
なんとかその土地に住み続けようとしている方々、
個々人の事情と、再開発などの、まだまだ見えてこない全体的な事情と。

東京で変わらない日常を過ごしていると、
どうもこの状況に現実感がなくなるので、どうしても被災地に通ってしまいます。
月1回は通っておりますので、よければ関東圏の方、一緒に行きましょうー。
毎回予定が立ったらいいつかさんのブログで同乗者募集してます。


《番外編・24日・石巻市門脇捨喰の現場》


先日ゆみっぺさんが報告してくださった、この翌日24日の現場の報告もチラッと。

民家の床下のヘドロかきをしたわけですが、
キッチンの床下には冷蔵庫の中に入っていたとおぼしき食品の数々が…
タッパーに入った、やさしーいやつを彷彿とさせる色
(得も言われぬ蛍光ピンクみたいな…)のものなど、
久々たんぱく質系のデリケートな物たちに出会いました。

実に約3ヶ月ぶりの遭遇だったのでずいぶんキャーキャー言ってしまいましたが、
初めてのタノンティアがお魚天国だった我々には、
こんな程度のたんぱく質、なんてこたないよね、
というわけでタノンティアには感謝しかアリマセン。

この日は大きな角スコップを使わない(使えない)現場で、
ほぼ全部手で集められるヘドロの固まりでした。
タノンティア仲間のぬマッチさんがヘドロのにおいの種類について
解説してくれましたが、この日のヘドロは無臭系ヘドロだったそうです。

ヘドロのにおいまで嗅ぎ分けるなんて、
タノンティアサテライトには驚くべき手練ればかり。
初めてのあなたもぜひご参加あれ。


8月もまた行きます。
初めての投稿で浮かれて長くなりました。
ではまたです!

 

4 件のコメント:

  1. 関東からの遠征、ブログ投稿ありがとうございます。
    さすが広い土地で17人もいるとすごい量の土のう袋ですね。
    私は東松島に行った事がないので、ボラセンのこと、地域のこと、
    少しだけ状況が知れて助かります。
    24日の補足もありがとうございます。
    またお会いしましょう。

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  2. 毎度関東からの遠征ごくろうさまです。初投稿もありがとう。
    とてもわかりやすいブログです。いろいろと切ないですね。
    ツカミッドチョHEY!!もなかなかの出来映え。心強いです。

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  3. ユミっぺさん、タノさん、お久しぶりです。
    オオハシさん報告お疲れさま。
    毎度の活動に頭が下がります。


    私も来週には、南三陸に行って活動してきます。
    私の住む、向島の有志結成した組も有るので紹介しておきます。http://blog.canpan.info/gakutuna/

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  4. ゆみぺさん
    このたびも大変お世話になりました。
    今度東松島もご一緒しましょう!
    次回はまた8月にうかがいます。これからもみなさんの記事を楽しみにしております。

    タノさん
    ツカミッドチョHEY!!は、近くに学校があったので、お子さんに配慮した低めの設計になったようです。作業工程もさることながら、随所にタノさん仕込みのタノイズムがきらりと光る、タノンティアサテライトチームです!

    猫じゃらしさん
    いつもうちの猫たちの世話をありがとうございます。墨田区にもこんな動きがあったのですね。知りませんでした。来週気を付けて行ってきてください。

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