2019年11月6日水曜日

2019年11月4日(月) 千葉県君津災害VC

もういい加減いいんじゃねぇ?という声が聞こえてきそうですがあくまで記録用としてここに記しておきます。忘れないように…「忘れちゃならねぇ~男意気~♪」って感じですかね。なんのことだ?

さて、台風15号の被害が落ち着かないうちに19号が到来
千葉のみならず長野、茨城、栃木、福島、宮城、岩手と被害をもたらしました。
やっとのことで休みができていざ行く段階になったら4日はニーズ調整などでボラセンが軒並み閉所のため、千葉方面でやっていた君津に行くことにします。富津はWEBでの事前申し込みがあったためギリギリまで行く場所を模索していたので君津にしました。
家から50分。こりゃ近いです
例によって災害派遣従事車両証明の申請により高速代は無料です。


着いてみると意外と閑散としており一瞬不安がよぎります


人影まばら…誰に何を言われるまでもなく、なんとなく椅子に座り、なんとなく申込書を書きしばしニーズを待つと大型の案件が入ります。


倒木をカットしたものの除去作業ということで17人で現場に向かいます。
君津の怒田(ぬた)というなんとも恐ろしげな土地へ。なにやら社協のスタッフと家主さんがああでもない、こうでもないとすったもんだしているのを横目にニーズを待つことに。

すると、んじゃ、みなさんこっちにどうぞ!と。

リーダーは何回かこの日の現場に入ったことあるようで、もっと大人数で!とボラセンの職員に提案したおかげですぐにマッチング完了です。家主さんだと思っていた人はリーダーだったようです。

この際みんなでいっちゃえ!という社協らしからぬノリに押し負けた我々は訳ありみたいなニーズに参加することになります。

リーダーは「わかりにくいから着いてきて~ナビよりはスマホがいいから」

と住所を渡され検索すると30キロ近くある。はっ!そんなに遠いの?なんかの間違いかともう一度検索してみても同じ場所。
車で40分。やっと到着。一体ここのボラセンはどれだけの土地をカバーしているのか…と驚きました。普通はサテライトなどができるような気がしますが。

現場はこの長閑な山あいにどうして災害の被害など想像できようか、という実に閑静で映画にでも出てきそうなロケーション

二年前に行った大分の日田にも似た感じです


ふと田んぼに目をやると、ところどころに丸太やら杉の木やらが点在しています。前にはいったボランティアが倒木をチェーンソーで切ったもの。どうやらこの下の田んぼの一角に木々があってはならないらしく、これを山の方に(元々山の持ち主の木が他の人の田んぼに入ってしまい気まずい状態らしい)戻して(とにかく山に捨ててくれ)ほしいというニーズ。


これを田んぼではなく山の方に退けるという作業らしい 
高低差がちょっとあるのと、害獣よけの電熱線で囲まれているため、どうしたらいいものか、と悩んだ挙げ句、バケツリレー方式でせっせと運びます。これが前日の雨のせいで水を吸って意外と重いわけです。所定の位置につき、下から上がってきたものをどんどん流す。

ちなみに前日の、北海道から来たというボランティアの人たちがやっと運べるくらいの大きさに熟練の技でカットしてくれたようです。


チェーンソーはキックバックという恐ろしい事故が発生するため、講習を受けないと使えないもの。うっかり事故って命を落とすこともあるようです。さて、結構な量の木々もマンパワーによりどんどん片付きます。

下から上げる場所がちょっとキツい。なんとなく片付いて、みんなヘトヘトになったところで休憩


休憩に入ると、数日前からここに入っていたリーダーのモリさんが饒舌に語りだします。
某M県知事は上から目線で困る!という話や、なんと、XJAPANのYOSHIKIが来た際に一緒の現場にはいったようで、物静かな人だと思ってたら結構話好きで向こうから話しかけてきたこと。普通芸能人は混雑を避けるために直で現場に入るようだけど、YOSHIKIさんは一般で来たとのこと。


モリさんも被災して電気が来なくなって、冷凍庫のアイスを食ってたなんて話も…
話がつきないので…さぁそろそろやりますか!という声がどこからともなく聞こえだす。

再びとにかく丸太を山にぶん投げる。
紐のようなものは害獣避けの電熱線(この時は電気は通っていない)

この一帯は政府の方針かなんかで杉を植えろと言われ60年前に山に杉などを植えたのだけど、杉は根が弱くこういう災害で思わぬ被害をもたらしたようです。依頼主のおばあちゃんが語ってくれました。木が大きくなったら建築に使えるはずだという当時の政府の方針です。
東京より西はみかん、東は杉を植えろって…

作業中や休憩中、杉や檜のいい香りが漂い、癒やされます。
檜はお風呂に最適な木材。森林浴っぽい雰囲気に一同思わず風呂が恋しくなります。



なんとか丸太を山に放り投げて午前の部終了。丸太リレーは思いの外効果的でした。これも人数が多い時には最適です。
長い杉の木はチェーンソーでカットの必要があり、今日は無理。

ホント何もせずにぼーっとしてるだけで癒やされる素敵な場所です。
ノンビリしながら昼休憩。

午後は田んぼに埋まった杉の撤去。
前日の雨でぬかるんでおり、こちらは苦戦。足が抜けなくなり転倒しそうになりました。

before

after

やっぱりこういう現場は人数が多いに限ります。
最初に行った時には正直、こりゃ終わるのか…と心配でしたが、予定より早く14:30に終了。
最後は地面に埋まってる木をみんなで引っ張り出したり、丸太を大人数でたがえたりして終了。


途中、下の画像の田んぼの持ち主が様子を見に来て

「ボランティアか?早く片付けてくれよ~あれ、おれの田んぼだからさ。まだ片付かねぇのか~昨日は4人しかきてねぇけどよ~いつ片付くんだよ?明日か?」

などと、トイレに行く人々約3人にに愚痴っていったようです。
自分の土地に他の人の土地の木が倒れ込み、なんとかしてほしい。という思いがひしと伝わってきました。


ちなみに積み重なった杉の木は燃やすそうです。なんでも雨の後になにかぶっかけて燃やすらしい。乾燥した時に燃やした方が燃える気がしますが、火の粉で山火事になってしまう恐れがあるとのこと。


 
これでアクアラインの渋滞に巻き込まれずに済むかな~明日は仕事だし早くけえっぺ。
と、ボラセンに戻り解散。
さぁ~早く帰ろうと思いきや…
グーグル先生アクアライン真っ赤でした。行きはスカスカ帰りは100%渋滞。

この後トンネルの中でGPSが止まり、道を間違えた

真新しい状態でボラセンに置いてあったスコップとネコ。まだ使ってないのかな?

そろそろ、小さい木をカットするハンディタイプののこぎり。
わらや草木を掃除する熊手などが必要かもしれません

イノシシの被害が大きいので仕掛けられていたワナ。初めて見ました。流石に中には怖くて入れませんでしたが…
場を和ませようと中に入ろうと思いましたが、思いとどまる

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